Goedemorgen ベルギー在住のエイミーです。どの大陸や国であるかに関わらず、国外移住のためには、長期滞在のVISAー在留許可が必要ですね。前回のブログでお伝えしたように、方法は、ザックリと2つ。駐在員又は現地採用。
駐在員で渡航した場合のお話は、前回のブログを御覧ください。この記事では、こちらをお伝えします。
1 | なぜ、ヨーロッパ現地採用?現地採用の見つけ方。 |
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2 | 利用したエージェント & 経験談 |
3 | ヨーロッパで働くために必要なこと (スキル) |
ヨーロッパに移住しよう、現地で仕事がしてみたい!と思い立ち、最初に相談したのは、前職メガバンクの上司。ヨーロッパ駐在の希望を出せないか聞いてみました。投資銀行部門ということも有り、海外勤務に非常に理解のある上司で、人事部に聞いてみることを進められました。
当時のエイミー、新卒入行(院卒)3年め。人事部から、研修生として二年間海外勤務をする枠に希望を出してみることを勧められました。
ヨーロッパの駐在員枠は、主に管理職としての渡航が中心です。即ち、あと10年後とかでしょうか、順調に昇進して +渡航先は選べません(希望は聞かれますが決めるのは人事部)。
こういうこと言ったら、反感買うかな。エイミー、全く出世欲がないです。一つの会社で出世して、管理職とかなるよりは、専門職として、自分の関心のある分野に携わりたい方です。JOB型採用(アメリカ、欧州では一般的)に向いている方です。あと、Work – Life Balance 推進派!!
そこで、研修員として海外渡航を検討しました。希望も出してみました。(Need to say 国や勤務内容の希望はほぼ出せません)。結果は、アジアの経済都市に二年間、現地企業を担当する部署でした。ヨーロッパで希望をしていましたが、当時、ポストの数は非常に限られており、日系銀行ゆえ、アジア向けの駐在員&研修員の渡航が多い状況でした。聞くところによると、現在もそう変化はないようですね。
もともと海外で仕事がしたい、移住したいと思ったのは、イギリスでの思い出や、ヨーロッパという大陸の生活スタイル&行き方が好きだったためです。もちろん、アジア圏は旅行で行ったことがありますし、住みにくいことはないはず。すごく良いオファーだと通常は考えられると思います。
でも、本当にもやもやしました。二、三年間、研修生としてアジアで生活。おそらく一度帰国し、再度、ヨーロッパでの駐在員を目指す?
私、一体何歳になるんだろう?そもそも、ここで働き続けても、ヨーロッパにいける保証はない。なぜなら、このままでは、私が住む国は、自分では選択できないから。
だいぶ吹っ切れたのを思えています。すぐに行動開始。何から初めて良いかはわからなかったので、とりあえず、『現地採用』 『ヨーロッパ求人』等のキーワードで検索をかけ、エージェントに登録し、紹介している求人を探し始めました。希望職種は、金融部門での内部管理。専門性を付けたかったことに加え、営業は苦手。。
CV(英語での履歴書)を書くのも今回が初めて。すべて手探りでした。VISAサポート対象として掲載される求人は、9割型アジア圏、業務内容も現地日系企業担当の営業など、なかなかの当てはまる求人のなさに、半分諦め。
一ヶ月くらいでしょうか、日系現地採用の求人を探し、エージェントにひたすらCVを送り、面談、合う案件が出るのを待つ日々。結構苦しかったです。そもそも、求人がほぼないんです。そして、若手でもあったので、経験者採用としてはボーダーライン。でも、自分の希望するものが明確になり、とりあえず根っからのポジティブさ&失うものはないさ精神で、就職活動&英語での面接練習に取り組んでいました。
根気強く求人を探しアプローチを続けた結果、ある日、リクルーターから連絡が有りました。事前に、海外求人のエージェントにCVを登録しておくと、関連した求人案内を頂けます。
エージェント『ご登録いただいたCVを拝見しました。ピッタリの案件が、ヨーロッパであります。VISA サポート付きです。 詳細を送るので、当該企業様にCVを共有してもよいか、ご検討ください』
エイミー 『(詳細を聞かずに)、 はい、共有していただいて問題ないです!!』
サポート頂いたエージェント様は以下の二社です。結局、JACRecruitmentにお世話になりました。
名称 | JAC Recruitment |
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特徴 | イギリスを中心に、欧州の求人を紹介。金融関連の専門職が多く、イギリスに限らず、ヨーロッパ本土の求人も対応。 |
Link | https://www.jac-recruitment.co.uk/ |
特記(体験) | 私はこちらのエージェントにお世話になりました。CV提出から、面接までスムーズに進みました。給料交渉も対応して頂き、満足行く転職ができたかと。
VISAサポート有りということで、大半は日系企業の現地採用の求人が多いです。 掲載されている求人ー職種は、高い英語力(加えて現地語の知識)及び関連した職歴が求められます。 日本である程度の職歴が有り、シニアレベルでの転職をご検討されている場合には、最適です♬ 現地採用はブラック?という噂も耳にしますが、給料交渉や勤務形態についても事前に確認できますので、私は、仕事面では、渡航後に話が違う!という経験はしませんでした。 |
もう一つ紹介です。
名称 | リクルート 海外転職 |
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特徴 | アジア圏メイン、現地採用+中途採用としての駐在員案件 |
リンク | https://www.r-agent.com/kensaku/kinmuchi/kaigai/ |
特記(体験) | とりあえず、有名リクルートエージェントで!と思い登録。アジア圏にはなりましたが、駐在及び現地採用の案件を多く扱われており、たくさんの求人をご紹介頂きました。
総合商社のヨーロッパ駐在員枠の求人をご案内いただき、応募してみました。こちらは、すぐに海外渡航!という話ではなく、中途採用として入社し、経験を積んだあとに海外勤務の可能性有りという求人でした。 希望には添えなかったものの、東京で直接相談もでき、安心したのを覚えています。 |
私個人としては、日本 ⇛ 欧州 の転職には利用しませんでしたが、ヨーロッパ内で転職する際に利用しました。それは別記事に詳細を書きますね。
求人を紹介され、採用が決まった時、これは奇跡?かと思いました。たぶん運もある。絶対にこうしたらうまくいくとは言えませんが、以下は、仕事をみつけてヨーロッパ移住をされた方に当てはまると思います。
1.情報収集 | これが大事です!まず、労働許可とはなにかしら。。の状態だった私は、制度から調べました。そして、Googleでキーワード検索をし、海外に特化したエージェントを探す+体験談ブログ(生の声は参考になります)を読みました。国が決まっている場合は、その国のエージェントに登録は必須です。
私は、最終的に、エージェントから案件をいただくことができました。しつこくCVを登録、求人に応募を繰り返してみて、合う合わないが感じられるようになります。自分の適性や案件について詳しくなるのも必要です。(給料水準や仕事内容) 諦めなければ必ず見つかる!とは断言できませんが、求めていれば、ある日近いものが見つかるかも?と思っています。 |
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2.情報発信 | 『海外の仕事に興味がある、求人を探している』というメッセージを発信し続けましょう。
SNS等で、現地の人とつながることができます。日系企業で求人を出すことになったなど、情報がつかめるかもしれません。 また、エージェントについても、現地の方から良し悪し含めた体験談を聞くこともできます。興味や関連のある職種で働いてる人に、メッセージを送ってみるのも良いでしょう。 |
3.自己分析 | 海外はJOB型採用です。日本で定型の、総合職として採用され、色々な部署を経験するという形はあまり馴染みません。
ヨーロッパの求人は、職務内容や求められるスキルが非常に具体的です。応募する前に、自分はどういう人間で、今まで何をしてきたか+これから何をして生きていきたいか。明確にしてから応募される方が、ミスマッチが少ないでしょう。 |
4.英語力(現地語)の向上 | ヨーロッパでは、英語力不問で日本語のみの求人は非常に少ないです。英語力は、ビジネス英語レベル(今日本でされている業務を100%英語で行う事ができるレベル)は必要です。
日系進出企業もアジア圏ほど多くなく、現在では、日系でも現地化されている企業が多いです。コスト最適化と、現地慣習を考慮すると、現地化が進むのはよくわかります。 駐在員を呼ぶのはコストが掛かります。給料だけではなく、現地でのサポート含め。そのため、現地日系でも、マネジメントもスタッフも現地の人たちで行われています。現地採用に関しても、日本語が必要で、わざわざVISAサポートをして、日本人を取り寄せる必要性が低いです。 ちょっと厳しい現状をお伝えしましたが、もちろん日本の本社とのやりとり(リエゾン)や現地日系企業への営業職等、日本ができることがプラスになる職種では、現地採用の募集はまだまだあります。 私がベルギーに来た際に採用してくださった、日系金融機関では、日系営業は日本人を採用していました。 私は内部管理(法務)を担当していましたが、当時はその職務もVISAサポート可となっていました。現在は、日本語が不要のため、内部管理は現地化の対象になっているようです。 英語が苦手だと、ヨーロッパ移住は難しいのか? 英語はできたほうが、現地採用で仕事を見つける可能性は爆発的に増えます。私は、個人で移住される場合は、現地で仕事ができるレベルの英語力+現地語の知識は、求人を探す以前につけるようにすることをオススメします。(語学留学、国際結婚、パートナーシップは除く) CVが通過する可能性も高いですし、関連した職歴がある場合、選べる求人が増えます。もちろん、面接はすべて英語になります。 英語不問の求人を出しているエージェントもあります。非公開案件等として。しかし、声を大にして言わせていただくと、そういった案件で採用されたとしても、現地で雇用契約や勤務形態についての交渉がうまくできず、思ったように働くことができない場合が多いと思われます(私見です)。生き抜くためにも、英語力が高いに越したことは有りません。 |
5、専門性を磨く | 何度も記載してきましたが、日本語ができる! 英語ができる! は残念ながらヨーロッパでは武器になりません。
(1)日本語への需要は少ない。(2)英語は、皆できる。⇛英語を使って、何ができる?何がしたい?が一番大切です。求人を探す前に、ご自身の経験を棚卸ししましょう。 それに、労働許可を取るためには、関連した職務の経験が求められます。現地で仕事を始めたら、当日から担当職務を遂行するように求められます。ヨーロッパでどういう仕事をしたいのか?、今の仕事を続けていきたいのかを考えてみましょう。 私は、金融機関で転職しています。同じ業種ですが、職種は少し変えています。元々、投資銀行で働いていましたが、営業系のフロントではなく、内部管理が自分には合うのではと考え、応募しました。 オススメ:金融、コンサルやIT関連の求人は相変わらず多いです。もし今後キャリアチェンジをして移住を目指すという方は、求人が多い分野を検討してみることをおすすめします。 |
ヨーロッパ現地採用の仕事の見つけ方、必要なことをお伝えできたでしょうか。
ご質問やコンサル依頼はいつでも受け付けています。