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【ベルギー】託児所・保育園の事情

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Goedemorgen wereld🌏

ベルギーでは、連立政権が設立しましたね。Flandersnational党が第一党となる初の政権とのこと。どのような政策変更があるか気になりますね。

さて、待機児童問題というワードを日本のニュースでよく耳にしますね。一歳の赤ちゃんを持つ私にとっても非常に気になる問題です。

現在、私のところでは週二日保育園に預かっていただいています。 保育園探しの時は待った知らない制度ということもあり、色々とリサーチしましたね。

今後ベルギーで同じように探される方もいるかも?と思い、以下まとめてみました。ベルギーの保育園制度は、年齢や家族の状況に合わせて柔軟に選べる様になってる気がします。

1. 託児所の種類

ベルギーでは、以下のような託児所(保育所)が主に利用されていますよ。

  • クレッシュ(Crèche): 生後数週間から2.5歳までの乳幼児を預かる施設。多くの場合、公営または民営で、地方自治体や政府の認可を受けています。大規模で、保育士は複数名います。
  • 託児ママ(onthaalouder : Accueillant(e) d’enfants): 小規模の自宅型保育を提供する制度。自宅で少数の子どもを預かる個人が運営しており、柔軟な時間設定が可能です。8時から17時半までが基本です。一日3人から7人くらいを預かっており、元々クレッシュで働いていた保育士さんが、自宅開業をしている場合が多いかと。
  • 学校後のアフターケア: 学校が終わった後、特定の施設や学校自体で子どもを預かるシステムで、働く親にとって便利です。幼稚園は二歳半からです。大抵は15時にはおわるので、その後の預かり保育として利用されていますね。

2. 費用

託児所の費用は、家庭の収入に基づいて決定されるのが一般的です。公営の託児所では、所得に応じたスライド式料金が適用され、低所得層には補助が出る場合もあります。私営の託児所は、料金が一定であることが多いですが、政府からの補助を受けられることもあります。

費用は利用した分のみ毎月払いです。ベルギーでは、週何日の利用が必要かを事前に申請します。仮に最初は五日間、毎日の利用を希望して申請をしたとしても、後に日数を減らすことは可能です。

3. 質の高い保育の提供

ベルギーの保育施設は、政府によって厳しく規制されており、保育の質を確保するためのガイドラインがあります。特に、スタッフの資格や訓練が重視されており、衛生や安全基準が厳しく設定されています。また、子どもの発達や社会性を促すための教育的なプログラムも導入されています。私は託児ママを利用しています。毎回のお迎え時、園での様子についてメールと口頭で伝えていただき、たまに写真を共有してもらえます。

実の家族が遠方な為、子育ての相談ができる相手があまりいない私にとって、保育園の先生は身近な相談相手です。

4. 待機児童の問題

地域によっては、特に都市部で託児所の需要が高く、待機児童が発生することがあります。公営の託児所は特に人気があり、早めに申請を行うことが求められる場合があります。特にブラッセルやアントワープでは、みつかりにくいとも聞きます。その他の都市では、妊娠中に申請をしておけば、大抵は問題なく見つかるようです。

5. 政府の支援制度

ベルギーでは、働く親が利用できるさまざまな支援が整っています。育児休暇制度や、託児所利用の費用補助制度があるほか、税控除を受けられる場合もあります。これにより、働きながら子育てをする親の負担を軽減しています。産休制度については別の記事にしていますので、そちらをご参照ください。

6. 言語の違い

ベルギーは多言語国家であり、フランス語圏、オランダ語圏、ドイツ語圏で託児所のシステムや規則に多少の違いがあります。各地域の規制や申請手続きに適応する必要があります。

また、保育園内で使われる言葉もばらつきがあるようです。私のところは、フランダース語(オランダ語)ですが、保育士さんでも、ベルギーの言葉を話さず母国語で子どもに接する方もいるようですね。例えば、移民が多いところの保育園では、スペイン語で育児をしている様です。基本、Flanders地方はオランダ語、ブッラセルやワロニーはフランス語ですね。

このように、ベルギーの託児所制度は、働く親をサポートするための手厚い支援が整備されていますが、地域によっては待機児童の問題や費用負担が課題となることもありますね。

今日はここまで。